HSPの生活
8時だよ!全員集合が嫌いだった。
志村けんの後ろに幽霊の手がたくさん出てきて、「志村!うしろ!」ってお客さんが叫ぶ。 この場面が、怖くて仕方なかった。幽霊やおばけは、あまり怖くないのに。志村けんの後ろに、血だらけのおばけの真っ白な手がたくさん並んで、志村けんが振り向くと隠れてしまう。それが怖い。
今はモニタリングとか、人をだますような番組を観るのが苦手。
ほかにも恋愛もののドラマが嫌い。 人が死ぬようなものも嫌い。 誰かがいじめられるのも嫌い。 テレビなんて、基本的に嫌い。 勝手に刺激を与えて時間を奪う。
時間って不思議で後悔するような使い方をすると気が滅入る。 好きなことや熱中するとあっという間に過ぎてしまう。
自分がHSPだということを知って、自分のことを大切にしてあげるようにしている。
自分の時間には好きなことだけをしてあげるようにすると少し心が落ち着く。
仕事はたくさんの人に気を使う。
気を使うのが仕事の相談員の仕事だから仕方ない。 ひとの心を読めるから向いていると思ったこの仕事。 実は人の心が読めるほど辛い仕事だった。
自分を癒すのは、好きなことをやることと、おいしいものを食べるのと、よく寝ること。
あと、着心地のよい服をきて、起きている時間はなるべく横にならずに過ごす。横になるのはベッドだけにするとよく眠れる。 部屋を暗くしてもアイマスクをすると、本当の真っ暗になる。
仕事ですり減った自分を少しずつ、いろんな事をして癒す。
心地よい時間を増やして、テレビを見ずに、スマホも22:00以降は開かない。
明日、どうやって自分を癒すのか手帳に書き込んでおくのもよい。 心を重たくするスケジュールばかりじゃない手帳にしたい。
共感力が強すぎるHSC
HSPやHSCの人は、人の心を読めるのではないかと思えるほど共感力が強いです。
相手の表情や動きをみるだけで何をしたいのがわかったりします。 気が利く行動もとれます。ティッシュが欲しいと手を伸ばそうとする前に取ってくれたり、して欲しいことを口に出す前から準備してくれたりします。 なぜそんな気の利いたことができるのか。 それは、人の事をよく見ていていつも気にしているからです。
感情的にも共感力がつよく、たとえば他人の悲しい感情等に共感して一緒に泣いてしまったり、国語の教科書の文章で泣いてしまったりします。 テレビ番組や映画などにも強く共感してしまって、一日中引きずってしまったりします。
敏感なこどもなので、刺激を強く感じてしまって、遊園地のジェットコースター等はもちろん、そんなに恐怖感を感じない乗り物でも怖がってしまう事があります。
おとなになると、感受性は少しコントロールできるようになります。 こどものうちはなかなかコントロールできないことが多いです。
つい、慣れるようにと強い刺激にさらし続ければ慣れるのではないかと考える親もおおいのですが、苦手意識がよけいに強くなったり場合によってはトラウマになってしまうこともあります。
簡単なことから徐々にならしてあげることが重要です。
そして、ひとつ克服できたことを一緒に喜んであげることが大切です。
HSC 姿勢がわるいこども
HSCのこどもには姿勢がわるく、猫背になってしまう子が多いです。
内向的で、外で活発に運動しないこともありますが、それだけではありません。
不安や恐怖心が強いと体の表面に緊張が走ります。 外側にばかり力が入ってしまいます。 本来、体幹や体の中心に力を入れて姿勢をまっすぐにする事ができるのに、からだの外側に力が入ると内側に力を入れる習慣がつきません。
運動やスポーツで筋力をつける事で姿勢をよくする事も大切ですが、HSCで敏感なこどもには体の表面から緊張を取り除いてあげる必要があります。
HSCのこどもには向いているスポーツと向いていないスポーツがあります。
もちろん、個人差はあるし興味の対象もひとそれぞれです。 ですが、敏感で人間関係に不安があるこどもには個人競技が向いています。
たとえば、水泳や、陸上、自転車等です。また武道もHSCのこどもには向いています。
空手やボクシング、柔道等相手との呼吸をみながら対戦する武道はHSCのこどもの観察力を生かせるかも知れません。 また、武道をやっていると自信がつき不安が減ってくる効果が期待されます。
野球やサッカー等のスポーツは人気はありますが、一つのボールをほかの選手と追いかけたり、打席やシュート等注目や期待を集めてしまうような場面は、HSCのこどもには酷なのかもしれません。
チームプレイも共感力がありすぎるHSCは必要以上の責任感や切迫感を感じてしまうことがあります。 すべての責任を自分に感じることもあり得ます。
HSCのこどもの運動やスポーツは身体能力以上にその子の特徴にあわせたものを選ぶ必要があります。
HSC 肌の敏感さ
HSP・HSCは肌が敏感な人が多いです。
お風呂を極端に熱く感じたり、洗いタオルを痛く感じたりします。
洋服でもタグがチクチクすることや、肌着のしわが気になって脱いだり着たりを繰りかえしたりします。
こども=HSCのほうが特に敏感で、オトナになると徐々に慣れてきます。 こどもの肌の問題はより深刻な問題です。
- 肌は自分と外との境界線です。そこが敏感ということは、外の世界に対して敏感ということです。 敏感だと外の世界に不安や恐怖を抱きやすく、対人関係にも苦手意識を持つようになりやすい。
不安や恐怖を感じると背中の筋肉に緊張が走り、体を固めてしまうという反射があります。「恐怖麻痺反射」と言って胎児が生き残るための重要な機能です。
この反射は母体がストレスを感じている時に起こりますが、痛みや物理的な刺激だけではありません。 「雰囲気」などのストレスでも反射してしまいます。
この恐怖麻痺反射が強く鋸こっているひとは雰囲気で体の後方(背中)の筋肉を固める反応を起こします。
HSCの場合は親のもつ「雰囲気」が変わると敏感に反応します。
反射を弱めてあげるには背中の肌へ心地よいタッチングやタッピング。腹ばい呼吸などが有効とされています。
HSCなこどもの特徴
HSCの特徴
- すぐにびっくりする
- 服の布地がチクチクしたり、靴下の縫い目や服のラベルが肌に当たったりするのを嫌がる
- 驚かされるのが苦手である
- しつけは、強い罰よりも、優しい注意の方が効果がある
- 親の心を読む
- 年齢の割に難しい言葉を使う
- いつもと違う臭いに気づく
- ユーモアのセンスがある
- 直感力に優れている
- 興奮したあとはなかなか寝つけない
- 大きな変化にうまく適応できない
- たくさんのことを質問する
- 服がぬれたり、すながついたりすると着替えたがる
- 完璧主義である
- 誰かがつらい思いをしていることに気づく
- 静かに遊ぶのを好む
- 考えさせられる深い質問をする
- 痛みに敏感である
- うるさい場所を嫌がる
- 細かいこと(物の移動、人の外見の変化など)気づく
- 石橋をたたいて渡る
- 人前で発表する時には。知っている人だけのほうがうまくいく
- 物事を深く考える
13個以上に「はい」なら、おそらくHSC。
「はい」が1つや2つでもその度合いが極端に高ければHSCの可能性がある。
「人一敏感な子 子どもたちは、パレットに並んだ絵の具のように、さまざまな個性を持っている」 エレイン・N・アーロン著 明橋大二訳 1万年堂出版より
HSCの4大特性
D・O・E・S
D(深く処理する:Depth of processing)
O(過剰に刺激を受けやすい:being easily Overstimulated)
E(全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い:being both Emotionally reactive generally and having high Empathy in particular)
S(ささいな刺激を察知する:being aware of Subtle Stimuli)
HSCなこどもについて
HSCの子供達は「ふつう」とは少しちがうかも知れません。
その「ふつう」はどこにあるのか? それは周りのおとなの中にあります。 こどもが大人に合わせることは難しいことです。 大人がこどもに合わせるのならできそうです。
5人に1人はHSCです。
大人の顔色をみて感情を読みとるHSCは大人同士の話をよく聞いています。
- 大人同士の会話だから、こどもには分からないと思っていると痛い目を見ることがあります。
HSCだからと言って大人のように遠慮するとは限りません。 言ってもらっては困るタイミングで、陰口を暴露されたりすることも有ります。
洋服などでも困るのは着心地によっては、かなりストレスになってしまうことです。 タグが気になって着ていられなくなったり、素材によってはチクチクしてかなりのストレスになってしまいます。 タグは切っただけだと切り口が肌に当たって結局は縫い目からほどかなくてはならなくなります。
焼き肉のたれのアジが濃いすぎて、塩こしょうだけで焼き肉を食べたり、納豆2、3粒でご飯を一膳たべてしまうこともあります。
ちょっとした物音にとてもびっくりしたり、大きな音がするところには近づけないという事もあります。
触感や味覚、聴覚以外にもこどもそれぞれに敏感な部分は変わります。
手先が不器用なひと、文系や理系など、ひとはそれぞれに苦手なものがあります。HSCは繊細さから苦手なものがあるだけなのです。
矯正したり、なおしたりしようとしなくても良いのです。
山里亮太と蒼井優の結婚記者会見で感情を分析してみる
令和元年6月5日
南海キャンディーズの山里亮太さんと女優の蒼井優さんが結婚記者会見を行いました。
とても良い会見だったですね。
ネットニュースで知った時はとても信じられず,失礼にもドッキリだとかフェイクニュースとか思っていました。
会見が開かれたときもはじめのうちはとても信じられませんでした。
HSPの特性として人の顔色から感情を読み取ってしまうという癖があり,分析してしまいました。
記者会見の冒頭にやまちゃんから「包み隠さず」会見させていただきますという言葉がありました。
言葉の中に嘘がないかを見ていきたいと思います。
やまちゃんの表情から。
この表情は緊張の表情です。メガネをしているので少しわかりにくいのですが,口元のこわばりや目の開き方から,緊張が読み取れます。あと目の緊張,眉の上がり方からは不安が読み取れます。
この表情は基本的には自信を感じます。
頰に笑みが見えます。口元には、我慢が見られます。
全体的には、嫌悪などの表情は見つけることができませんでした。
記者からの意地悪な質問も予想済みだったのか。
驚きや、怒りを感じられない会見でした。
山ちゃんの覚悟や準備が感じられる会見でした。
会見中に嘘を探して見ましたが、ほんのちょっとしか感じられず肝心なところには、全く感じられませんでした。