HSPの短期的解決法。歩調を合わせる。
HSPの人のための短期的問題解決
40年以上HSPをやっているとHSP独特の問題を解決する小技の1つや2つ持っているものです。
あなたがHSPで日頃の生活に生きづらさを感じていたら試してみる価値があるかもしれません。
HSPであることの特技を考える。
私の場合は、先読みが得意です。
空気を読むことや人の顔色を窺う事ばかりしているので無意識に(過剰に)先のことを考えてしまいます。
例えばドラマや映画など展開を読むのが早かったり犯人が早くわかったりします。
先のことを考えると心配事も多くなってしまいます。予想した悪いことは結構な確率で起こってしまします。
自分では「気が弱い」「心配性」「器が小さい」と悪い印象ばかり持っていました。
今はこれも才能と考えるようになり、自分に役に立つようにしています。
HSPの敏感対象は多種多様です。
他人よりも敏感だなと思うことがあればそれが特技です。
ずっと考える癖を活かす。
HSPの大きな悩みはずっと考えてしまうことです。同じことを何度も考えます。しかも全く同じように考えるのではなく、色々な見方をして思い悩むというのは多くのHSPの特徴だと思います。
言い換えれば、HSPじゃない人(非HSP)よりも時間をかけて多角的に検討しているということになります。
確認してみる。
私たちHSPの1番の問題点は自己肯定感の低さです。つまり自分の意見に自信がありません。
今回のお話でここだけは頑張らなくてはならないところです。
「自己肯定感を高め、自信を持って発言する」なんてHSPにとっては長期的な問題解決でありとても難しいです。
私たちHSPの意見というのは感性を時間を掛けて精製したものになっているというのが私の主張です。
他人より敏感で、同じことをずっと考えているのですから当たり前といえば当たり前ですが。
できれば明確な意見を発したいと思っていますが、多角的に考えすぎると1つの意見に集約するにも時間がかかります。
そこでお勧めなのは、自分の意見の小さなまとめを話して確認してみる事です。
私の場合はこの小まとめを発言することで「深く考えている」「鋭い」などの評価を受けることが多くなりました。
といっても他人に褒められるため発言するではありません。
非HSPとの歩調合わせをする。
「確認のための小まとめ」は他の人との思考段階の違いをはっきりさせてくれます。私たちの世界は人間関係でできています。その中でコミュニケーションは多くの問題解決で重要です。
私たちHSPは考えすぎて自信が無く、ずっと考えまくるので他人より勝手に進み過ぎてしまいます。
非HSPに進み過ぎた意見を言っても「わけがわからん」となることが多いのです。
少し進んだぐらいのところで歩調を一度合わせるというのはとても有効です。
少し進んだ考えぐらいだったら、周りも理解してくれるし、あわよくば褒められることもあります。
小まとめを言う時のコツ
HSPの独特の考え方で「〇〇なんて、みんなわかっているはずだから言うまでもない」「こんな基本的な事をあらためて発言するのは失礼かもしれない」と発言を遠慮する事がよくあります。
一方、他の人が当たり前の事を発言して、賞賛されて「なんで?当たり前ではないか?」と疑問に感じることも多いでしょう。
私は、当たり前と感じる事を小まとめして話す時は聞こえないような小声で「ご存知かとおもいますが」と言ってから話すようにしています。
これが聞こえるような声で言うと嫌味になります。でも、言わないと相手をバカにしているような気持ちになって発言を躊躇ってしまうのです。
講演会などで講師に質問するときも「確認ですが」と小さい声で言ってから話すようにしています。
小声で自分に「当たり前の事を言っていいよ」と伝えてあげると割と平気に発言できるようになります。
まとめ
HSPをやっていると気楽に話をするということが他人の何倍も難しいことです。
言葉1つを選ぶのにも時間がかかります。しかし、考えていることは時間をかけ多角的であるため、他の人に引けを取らないことも多いです。
自分なりの「発言のきっかけ」を作ることは積み重ねると自己肯定感の向上にもつながります。
どうか、HSPを自分の強み(武器)と考えられるように頑張ってください。